J2アルビレックス新潟のDF千葉和彦(36)が今年もピッチ内外でチームを盛り上げる。ホーム開幕となる5日の第3節レノファ山口FC戦に備え、4日は聖籠町での最終調整。開幕からフル出場を続けるベテランは試合前日会見にアース・ウインド&ファイアーの「セプテンバー」を口ずさみながらノリノリで登場した。自らプロデュースした「デジっちが行く!新潟編」はスポーツチャンネル「DAZN Japan」の公式YouTubeでバズり中。勢いそのままに、今季初白星をホームのサポーターに届ける。

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“千葉プロデューサー”力作動画の再生数が伸び続けている。3日夜、DAZNのサッカー番組「やべっちスタジアム」内のコーナー「デジっちが行く!」に新潟編をユーチューブ限定で投稿。再生回数は4万回を突破(4日午後4時現在)と、大きな反響を呼んでいる。高知キャンプ前には約8割イメージがかたまっていたと言い「98%の出来。アクシデント(コロナ禍でのキャンプ中活動一時休止)があった中、限られた時間で成果を出せた」と動画の仕上がり具合に満足そうな笑みを浮かべた。

冒頭は通販CMでおなじみ「夢グループ」の社長と出演者をものまねし、一人二役で演じてみせ、中盤は「セプテンバー」の替え歌に合わせてチーム全選手を紹介した。カツラ、衣装は通販やホームセンターで購入。絵は自ら描き準備した。「トミー(トーマス・デン)は絵を気に入ってロッカーに飾っている。絵はいずれ高値がつくから『すぐに売るな』と言ってある」と笑い飛ばす。昨年、同番組に投稿した動画再生回数は現在33万回。「それを超えたい。みなさんにかかってますので、いっぱい見てください」と呼びかけた。

開幕から2戦連続のアウェー戦は2戦ともフル出場したが、チームは2分けスタートとなった。5日のホーム開幕、山口戦に向けては「相手をリスペクトしながらも、自分たちの力を出すことにフォーカスする。魅力的なサッカーをホームで示したい」。ピッチ上でもホームのサポーターを沸かせるプレーで、今季初勝利を呼び込むつもりだ。【小林忠】