人気漫画「キャプテン翼」の原作者・高橋陽一氏が代表を務める南葛SC(東京)が、今季初戦で東邦チタニウムと1-1で引き分けた。

次々と元日本代表選手を獲得し、今季の注目株とされる中、アウェーで迎えた開幕戦。DF今野泰幸、MF関口訓充が先発する一方で、DF伊野波雅彦、MF稲本潤一はコンディション面からベンチから外れた。

南葛SCは前半9分、スルーパスからMF楠神順平が右足で幸先良く先制点を挙げた。その後も高いボール支配率で相手を圧倒。中盤からリズム良くボールを回し、相手を自陣に押し込んだ。再三、右サイドから関口が好機をつくったが、チームは追加点を奪えなかった。

逆に後半19分、カウンターから右サイドを突破され、クロスボールを頭で押し込まれて同点とされた。後半も南葛SCが細かくボールをつなぎながら優位に試合を進める中、東邦チタニウムもカウンターからゴールを狙った。そこで今野が的確なポジショニングから体を張り、付け入るスキを与えなかった。

一進一退の攻防のまま、1-1で試合終了となった。

高橋代表は「惜しい試合でした。いいサッカーができていたので、追加点が奪えていたら。関東1部リーグはレベルも高くそう簡単にはいきません」とにこやかに振り返った。キャプテン翼の名言「ボールは友だち」の通り、南葛らしいテンポのいいボール回しは発揮できた。それだけに得点力という部分に課題が残った。

フル出場した今野も「自分たちのプレーはできた。いいリズムだっただけに、2点目、3点目が奪えていたら」。セットプレーではゴール前に上がり、頭で合わせる場面もあっただけに「練習試合では得点できていたし、練習もしていました。結果は出なかったけど、ぶれずに自分たちのサッカーを続けていきたい」と話した。

また、2014年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会に参加している今野は、前日深夜に決まったW杯の組み合わせについて言及した。

日本が1次リーグE国でスペイン、ドイツという強豪国と当たることについて「僕はやれると思っている、厳しいと思われているから、むしろチャンスだと思う。日本には個性があって能力の高い選手がそろっている。ひとあわ吹かせたら、世界にも大きなインパクトを与えられるし、楽しみでしかない」。

笑みを浮かべ、日本代表の後輩たちにエールを送っていた。