熊本県八代市の私立、秀岳館高で、サッカー部の30代男性コーチが3年生部員に暴行して書類送検された問題で、同校は5日、記者会見を開いた。

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◆暴行事件の経緯◆

▼4月20日 サッカー部の寮内で部員が30代男性コーチから殴る、蹴るの暴行を受けている動画が拡散していることが発覚。第三者からの連絡を受け、学校側は事実を確認。

▼同21日 熊本県警が午前中に同校を訪ね、関係者3人が事情聴取を受けた。

▼同22日 選手11人がサッカー部公式ツイッターに経緯説明の動画を投稿して、謝罪を行った。学校関係者の姿はない動画だった。

▼同23日 謝罪動画は再生回数100万回を超えたが、削除。23、24日のリーグ戦6試合が延期になる。

▼同25日 学校は学年ごとの集会を開き、計3時間にわたって、生徒約1000人に事情を説明。段原一詞監督は、テレビ生放送で謝罪。一方で、暴力動画を拡散させたとされる部員2人を加害者扱いし、強い口調で責める、同監督の音声がツイッターに投稿された。

▼同26日 学校側は、ツイッターの音声について、同監督の不適切発言だったことを認めて、謝罪。暴行をした当該コーチは、退職願を提出していたことが判明。ただ学校側は警察による捜査継続事案であり、扱い保留とした。段原監督も当面の自宅謹慎処分に。

▼同27日 熊本県協会と日本協会が学校側にヒアリング。また、今春入学予定だった中学3年生への暴力疑惑も判明。4月18日まで、警察の調査を受けていたことが分かった。サッカー部と同校公式サイトが閲覧停止になる。

▼同28日 5月8日まで3週連続で、同校出場予定の週末のリーグ戦が延期された。

▼5月2日 日本協会の幹部である須原清貴専務理事が、県協会の2人とともに、学校側に事情を聴く。

▼同4日 保護者への説明会が行われ、段原監督が謝罪。

▼同5日 暴力騒動から2週間後、記者会見を開いた。