サッカーJFLの鈴鹿ポイントゲッターズは1日、三重・鈴鹿市からスタジアム建設中止の要請を受けたことを明らかにした。公式サイトに「痛恨の結果」などとつづった。

三重県鈴鹿市は11月28日、鈴鹿ポイントゲッターズ運営会社が同市で計画するサッカースタジアムについて、運営会社に建設中止を求めたと明らかにしていた。資金調達などの見通しが立たないことが判明したためで、末松則子市長は記者会見で「市民との信頼関係の面から困難と判断した」と説明。同市によると、同25日に運営会社に状況の報告を求めたが、オーナーが大部分を保有する株式の譲渡先が不確定で資金調達の進展がないと説明があり、市はガバナンス(統治)体制が不十分だと判断したという。

鈴鹿ポイントゲッターズの三浦泰年代表取締役GMがこの日、公式サイトで発表したコメントは以下。

「平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。

この度、鈴鹿市内に建設を予定していたスタジアムの建設中止と、計画に関する協定書の解除を鈴鹿市から申し入れられたことに関しまして、市民及び市への信頼を得られなかったことを心よりお詫び申し上げます。

鈴鹿市のみならず、三重県のサッカーをはじめとしたスポーツの普及、地域経済の活性化に大きな影響を与える予定だった計画が白紙になってしまったことは誠に残念であり、Jリーグ昇格を目指す弊クラブにとっても痛恨の結果になってしまいました。

この結果を受け、クラブの今後の方針については改めて説明する機会を設けさせていただきますが、まずは今回の発表によりご心配とご迷惑をおかけしたファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、関係者の皆様に、この場を借りてお詫び申し上げます。

本年6月のJリーグ百年構想クラブの失格を通告されて以降、ガバナンス体制の改善のために経営陣を刷新するなど努力して参りましたが、新株主の選定を含めてJリーグが求める基準に達することができませんでした。

スタジアム建設の中止は非常に残念であり、痛恨ではございますが、鈴鹿市を本拠地とするサッカークラブとして、地域になくてはならない存在になるためにはどうすべきか、今後の方針などを協議して参ります。

今後とも弊クラブへのご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

代表取締役GM 三浦泰年