日本フットボールリーグ(JFL)奈良クラブのDF都並優太(30)が6日、J3に昇格する来季に向けて抱負を語った。

都並はこの日、第24回JFL表彰式に優勝チームの一員として出席。奈良から初のJリーグ参戦に向けて「立場的にも引っ張っていかなければいけない」と話した。

父敏史氏(61)は「ドーハの悲劇」を経験した元日本代表DF。父を追って東京Vユースで活躍したが、トップ昇格はかなわず関西大へ進学。J3のAC長野パルセイロを経て19年から奈良でプレーする。「Jの経験があるので、それは伝えていきたい」と、自身のJ復帰も楽しみにした。

父は関東1部ブリオベッカ浦安の監督として6年ぶりのJFL復帰を果たし、この日は浦安市への報告会に出席していた。「入れ替わりですね。でも、上がってきたのはうれしい。父には、昇格おめでとうと言われています」と笑った。

奈良のために、サッカー人生をかけてきた。「縁あって入ったクラブですし、自分にできることはしたいと」。観客動員のために駅前でのチラシを配りも先頭に立ってやってきた。「何とか奈良からもJに入りたかった」と振り返る。

父敏史氏らは、アマチュアからプロのJリーグへと苦労した世代。それを知るからこそ、自分もサッカーのためにと誓う。「父たちの世代が頑張ってJリーグは30年たった。今度は僕らの番。奈良がいいJクラブにるように、精いっぱい頑張っていきます」。敏史氏と同じように熱く話していた。