長岡ジュニアユース(JY)FCの代表を退任した西田勝彦氏(49)が、長野県白馬村で活動するアラグランデFCのアカデミースタッフに赴任した。全国選手権制覇を成し遂げた東京・帝京高の“戦友”である帝京長岡高サッカー部谷口哲朗総監督(49)の誘いを受け、01年に長岡JYFCを設立。小中学生を指導するほか、帝京長岡高コーチも務めてきた。新たな土地でも指導スタイルは変わらず、サッカーの楽しさを子どもたちに伝えていく。
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長岡にフットボールの文化をつくり出した西田氏が新たな舞台に挑む。長岡JYFCが、設立当初から実施してきた指導者派遣事業の一環として、以前から交流のあった白馬村にあるアラグランデFCのアカデミーで指導にあたっている。「指導者としてさらにレベルアップしたい。白馬村での生活もサッカーも新しいことの連続で楽しんでチャレンジしています」。
名門・帝京高3年時にスイーパーとして全国選手権優勝を経験した西田氏は、01年4月設立の長岡JYFCで22年間、代表を務めた。クラブが軌道に乗るまでは選手が1、2人しか入団しない年もあったが、豪雪地・長岡で地道にサッカーを根付かせ、15年度からはU-15が全日本フットサル選手権3連覇。コーチを務めた帝京長岡高が全国選手権で19年度から2年連続4強進出など全国でも強豪と言われるチームへと育て上げた。新潟はかつてはサッカー不毛の地と呼ばれていたが「地域は関係ないと思ってここ(新潟)に来た。いい22年を過ごさせてもらった」と振り返る。
選手のアイデアを認め、個性を伸ばす。狭い局面を個人、チームで打開する楽しさを伝えた。「ボール1つ分あればパスコースはある」。新天地でも指導スタイルは変わらない。「とにかくサッカーが好きになってほしい」と言う。今後は白馬村で選手、指導者の育成をしながら長岡JYFCと帝京長岡高をできる限りサポートする。「これで長岡と縁が切れるわけではない。OB指導者も育っている。違う地域で互いを高め合っていきたい」と決意していた。【小林忠】
◆西田勝彦(にしだ・かつひこ)1973年(昭48)6月12日生まれ、さいたま市出身。FC浦和のFWで全日本少年サッカー大会優勝。成長痛で1試合5分間の出場制限がありながら14得点をマーク。帝京高(東京)に進学し、3年時に四日市中央工(三重)と同校優勝。東海大、ホンダルミノッソ狭山でプレー。U-16日本代表、全日本高校選抜。01年に長岡市に移住し、長岡JYFC代表を22年間務めた。



