セレッソ大阪が1点を守り抜き、7位へと再浮上した。

前半にオウンゴールで先制したものの、特に後半は守備に追われた。迎えた残り約15分は、最終ラインの人数を従来の4人から1人増やし、5バックで守りきった。

中でも輝いたのが2人のセンターバックだった。DF西尾隆矢(21)は後半33分から投入され、5バックの中央に入った。

24年パリ五輪の中心に期待される選手だが、層が厚くなったC大阪では今季、出場機会が激減している。この日は2月25日福岡戦以来、約2カ月ぶり3試合目の出場。それでも絶体絶命の状況で相手クロスをクリアするなど、抜群の守備能力を見せた。

「僕は試合に出る、出ないは関係なく、1日1日を大切にすると決めている。出られないから、ふてくされるとか考えられない。そういうヤツを誰が使うのか。自分の成長のために、毎日の練習を100%でやっている」

もう1人のセンターバックが、今季リーグ戦で初先発のDF進藤亮佑(26)。

この日でJ1通算120試合(14得点)。札幌時代は日本代表経験もある実力者だが、C大阪での過去2年は計16試合だけ。時に左右のサイドバックで使われる万能型だが、今季も試合終盤から7試合に出ただけだった。

この日はDFマテイヨニッチのけがで巡ってきた機会とはいえ、相手のハイボールをはね返し、後半途中からは京都FWパトリックとのバトルを制し、株を急上昇させた。

進藤は「パトリック選手との駆け引きで、うまく相手にストレスを与えられた」と振り返り、今季初先発に「(札幌時代の)数年前は僕にとって(先発が)日常だった。今日は緊張感があったし、自分ができることを割り切ってやった」と胸を張る。

センターバックの競争に関しては、進藤は「むちゃくちゃいい。特に西尾隆矢がベンチに入れない。次の五輪では間違いなく主軸を担う選手が、ベンチに入れなかったりする、このレベルの高さ。僕がよかったかどうか分からないが、そういう(控えの)選手が結果を出したのがよかった」とうれしそうだ。

これで今季の無失点は4試合ぶり3度目。この日は右サイドバックの松田がベンチを外れたほど競争は激しく、左から山中、鳥海、西尾、進藤、毎熊と並んだ5バックの粘りは見応え十分だった。香川の存在が目立ってきたC大阪だが、激戦区のDF陣が上位進出のカギを握りそうだ。