Jリーグは10日、Jリーグ公式ホームページ(J.LEAGUE.jp)における誤表示についておわびし、経緯と再発防止策についての詳細を報告した。

発生期間は6月7日(水)13時半~16時40分頃で、3試合において試合結果の誤表示があった。

3試合は、6日の親善試合ヴィッセル神戸-FCバルセロナ、7日の天皇杯2回戦ツェーゲン金沢-FC町田ゼルビア、同鹿島アントラーズ-ホンダFC。

中でも、キックオフ開始前にもかかわらず鹿島は、FW鈴木優磨が開始早々にレッドカードで退場し、試合も0-1で敗れるというものだった。

その原因として「Jリーグ公式ホームページの不具合の改修を行う際に、誤ってテスト環境用のデータを本番環境に取り込んでしまったため」とした。

テストデータを作成していたデータ会社も今回の運用について報告し、謝罪した。

そこには「試合速報の配信テストは、試合で起こり得る事象を想定し、お客様の本番環境での誤表示や事前に確認することを目的として実施されます。そういったテストに用いられるシナリオ内容は、さまざまな事象(勝敗、得点等)を盛り込み、テストごとに一定ルールに基づいて対戦カード(クラブ)を設定のうえ、無作為に選手を選定し作成しております」と説明。

そして「当社といたしましては、これまでもテスト実施にあたり特定クラブや選手を揶揄する意図でテストシナリオを作成したことはございません」とし、“鈴木退場、鹿島敗退”に悪意はなかったとした。

Jリーグ側は「今回このような形でテストデータが表示されてしまったことにより、ファン・サポーターの皆さま、ならびに選手・クラブ関係者の皆さまへ不快な思いをさせてしまったため、万が一公開してしまった際に備え、テストデータはポジション順や背番号順に選手を選定するなど、一定の規則性をもったルールに設定する」と、再発防止に努める。