横浜F・マリノスや川崎フロンターレなどで活躍した元Jリーガー田中裕介氏(37)がプロデュースしたイベント「KANSAI SOCCER FES 2023」が26日、ヨドコウ桜スタジアムで行われた。
イベントには大久保嘉人氏(41)、玉田圭司氏(43)の元日本代表ストライカー2人が特別講師として参加。関西でプロを目指す小学生50人の前で実技を交えながら指導し、ゲームやPK対決も行った。
大久保氏は「うまい子が多かったんで、感じたことを伝えられたらいいなと思ったし、その中で楽しくできました」と話し、玉田氏も「やるからにはしっかり教えたいなって思ったし、教えていくうちにちょっと熱くなってしまった(笑い)」と充実の時間を過ごしたようだった。
「メッシのユニホームを着た左利きがうまかった」と盛り上がった後、現在のJリーグで気になる選手についても聞かれると、玉田氏は「それは毎熊(晟矢)でしょう」と12日トルコ戦で日本代表デビューを果たしたセレッソ大阪の右サイドバックを挙げた。
するとここから玉田氏がヒートアップ。19年から21年までJ2長崎でプレーし、20年に加入した毎熊と2シーズンをともに過ごした玉田氏は「毎熊は俺が育てたようなもんですから」。
毎熊を右サイドバックとして育てた人物と言えば、当時の長崎コーチで、現在ヴィッセル神戸の指揮を執る吉田孝行監督(46)も名前が挙がるが、玉田氏は「タカさん?いやいやいや、違いますから。それはないって言っておいてくださいよ(笑い)」とキッパリ。コーチではなく、先輩としていた自身が育ての親だと訂正を求めた。
当時の毎熊については「プレーしながら見ているところがすごく良かったし、周りから言われたことを素直に聞き入れて、自分に取り入れようっていう意欲が強かった。代表に入ると思ったし、『代表行けよ』とも伝えていた」と玉田氏。トルコ戦でのパフォーマンスについても「代表初戦であれぐらいできたらすごいですよね」と話し、今後に向けても「(香川)真司もいるし、近くに経験ある選手がいるから、そういう選手の話を聞きながら成長していってくれるといいなと思います」とエールを送った。
長崎時代の毎熊は良いコーチ、良い先輩に恵まれたことがあらためて明らかになったが、玉田氏は最後まで「あいつ(毎熊)に聞けばわかりますよ。絶対俺って言うから(笑い)」と譲らなかった。