J2藤枝と清水の「静岡三国決戦」が30日(藤枝サ、午後1時)に行われる。5月の前回対戦は清水が5-0で圧勝。リーグ終盤の行方を左右する一戦に向け、両クラブの熱血漢が火花を散らした。ホームでリベンジに燃える藤枝の須藤大輔監督(46)は、守備にメスを入れた新スタイルで真っ向勝負を挑む構えだ。清水を率いる秋葉忠宏監督(47)は超攻撃的スタイルで大勝した前回対戦の再現を誓った。【神谷亮磨】
◇ ◇ ◇
清水の秋葉監督は信念を貫く。指揮官が理想に掲げるのは、前半27分までに4得点を奪った前回対戦同様の「早期決着」。序盤から圧力をかけ続けて押し切るつもりだ。「決めきれないと相手も元気になってくる。いかに早く相手の戦意を奪えるかだと思う」。今季先制した試合は18戦負けなし(15勝3分け)。先手を取れば負けない必勝パターンに持ち込む。
直近3試合で勝ち点5を積んでいる藤枝の試合は映像を見て分析済み。秋葉監督は「理想を捨てて思い切ったことをやるのは大変なこと。しかもそれを実行させている」。敵将の手腕に敬意を示しつつも、勝負になれば容赦しない。「付け焼き刃で勝てるほど甘くはない」と一刀両断。守備的な戦いにシフトした相手を、自慢の攻撃力で上回るイメージをふくらませた。
前節甲府戦は0-0のスコアレスドロー。今週はシュート練習に重きを置きながら調整してきた。指揮官は「切り替えの部分や球際で厳しくいけば絶対に負けない。我々には積み上げてきたものがある」と強気だ。1歩も引かずに攻め倒す。清水がリーグトップの得点数を誇る超攻撃的なスタイルで返り討ちにする。