サッカー元日本代表でJ2町田ゼルビアに所属するDF太田宏介(36)が3日、東京都内で会見を開き、「だめだもう泣いちゃってる。こういうの弱いんだよな」と冒頭から目を潤ませながら「このたび、私、太田宏介は18年間の現役を引退することを決意しました」と現役引退を発表した。

以下、会見での一問一答。

-引退の経緯は?

太田 (考え出したのは)ここ3年、4年前ぐらいからなんですけども、実際に去年のシーズンが終わって、今シーズン始まる前ですね、ラスト1年、最後のシーズンしようと決めました。これまでの自分のキャリアJ2横浜FCからのスタートでしたけども、本当に練習についていくのが精いっぱいで、練習中もボールをもらう怖くて、そんな自分がここまでのキャリアを築けた。いろんなチーム行きましたけどもどこでも本当に自分なりに頑張ってこれた。自分のキャリアに満足できたということです。これまで18年間悔いなく、本当にやりきったと思えたので、今シーズン最後の1年にしようと決めました。

-サッカーを始めたときの太田少年、そしてプロになると決まったときの太田選手に今、声をかけるとしたら、どんな声をかけるか

太田 もう本当に素晴らしい人生が待ってるぞと、はい。大好きなサッカーを仕事としてここまでやってこられた。それも素晴らしいですし、自分だけではなく、サッカーを通してたくさんの人たちの心を動かせたこと。あとは、何より僕の大好きな家族をサッカーを通して幸せにできたこと。それに尽きると思います。なので、最高の人生を送ってるぞと、言いたいです。

-今後、特に期待してゼルビアの選手はいるか

太田 本当に若くて将来性のある選手がたくさん多いんですけども、一番チームのことだったりとか、僕自身の引退を一番最初に告げた福井光輝選手ですね。僕と性格がすごい似てて、とにかく明るくてチームのために尽くす。そういう姿を見ていたので今の活躍はすごくうれしいです。