元日本代表でJリーグで活躍した工藤壮人さんが亡くなって1年が経った中、テゲバジャーロ宮崎は「メモリアル試合」を追悼の思いを込めて戦った。
工藤さんは宮崎に在籍していた2022年10月21日、突然の水頭症によって32歳という若さで帰らぬ人となった。その悲劇から前日で丸1年。全員で黙とうし、勝利を誓って臨んだ。
試合前には「#ありがとうクドー」の文字と背中に付けていた「9番」が入ったTシャツを着込み、チーム全員が気持ちを高めた。Tシャツは去年亡くなった時に作ったものだという。「メンバー全員が来て、メッセージを送ろう」と気持ちを一つにした。
前半は相手ゴール前へ押し込み、10本ものシュートを放ちながら得点を奪うことができず。そして後半3分にDF真鍋旭輝がイエロー2枚で退場となった。押し込まれながらもGK植田峻佑が闘志をむき出しにし、体を張ったプレーでチームを鼓舞した。勝利への強い思いを見せた。
しかし、後半39分にクロスボールからヘディングで押し込まれた。数的不利が響き反撃する力はなく、このまま0-1で敗れた。8月12日の北九州戦に勝利した後、10試合連続で白星なしとなった。
毎年、監督や多くの選手が入れ替わるチームにあって、工藤さんと親交があった植田は「工藤の命日が昨日あったということもあり、何としても勝ちたかった。チームとしてもすごい意識は高かったと思います。(工藤さんとは)家族ぐるみでご飯食べたりとか。個人的な思い入れはあるので。そういう意味で勝ちを届けたかった」と悔しさをかみしめた。
8月12日の北九州戦(1-0)を最後に直近10試合も勝利から遠ざかり、20チーム中18位と低迷する。それでも「サッカーができる幸せを噛みしめて全力で戦おう」という加藤光男監督の言葉通り、工藤さんへの思いを込め、全力で戦った姿は見る者の心に訴えるものがあった。



