5試合負けなしと好調のJ1アルビレックス新潟は28日、アウェーで京都サンガFCと対戦する。松橋力蔵監督(55)にとっては現役時代の96、97年にプレーしたクラブとの古巣戦になる。ベルギー1部シントトロイデンに移籍したMF伊藤涼太郎(25)の新潟ラストマッチとなったホームでの前回対戦(6月11日)は1ー3で敗戦。敵地でリベンジを果たし、ひと桁順位フィニッシュに向けて勢いをつける。
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松橋監督はサッカースタイル同様の緩急? をつけたさまざまな表情を見せ、敵地に向かった。冒頭のみ公開された京都戦前日練習では選手の動きに厳しい視線を送る。一変、合間には回収したアジリティポールを投てきし、おちゃめな笑顔を見せる。そして会見では再び引き締まった顔で「自分たちから仕掛け、勝ち点1ではなく勝ち点3を奪う」と語気を強めた。
現役時代、96年にJFLからJに昇格した京都に横浜マリノスから移籍。同年3月23日鹿島アントラーズ戦(カシマ、1-5)では京都のJ初ゴールとなるメモリアル弾を直接FKで決めた。ただ、チームはその試合を含め開幕戦から17連敗。在籍2年で契約満了となるなど苦しい時期を過ごしたが、プライベートでは比叡山延暦寺へ頻繁に通い、多くの刺激を受けたという。「千日回峰行の話を聞いたり、本を読み、人間ってこんなことできるんだと。いろんな分野で影響を受け(引退後の)指導にもつながった。いい印象の土地」と振り返る。
J1復帰1年目の新潟は前節21日、ホームでのサガン鳥栖戦(1-1)でJ1残留を決めたが「スタッフルームでは残留の『ざ』の字すら出ていなかった」と言う。今季開幕前には「自分たちのスタイルを究極のところまでもっていく」を目標にした。現在、9勝10分け11敗の勝ち点37。9位川崎フロンターレに同5差と、ひと桁順位を狙える位置につける。残り4戦。「勝ち点12を取る可能性がある。最後までそこを目指してやっていく」。これまで通り、ブレずに上を目指す。【小林忠】
○…身長182センチの新潟のDFトーマス・デン(26)は、189センチのパトリック(10得点)、191センチの原(5得点)の京都FW陣の高さを警戒も、「空中戦に負けず、周りの味方と協力してポジションをしっかり埋めたい」と完封を宣言。攻撃時のセットプレーではターゲットになるが「ほかの選手とうまく絡みながら(得点を)狙いたい」と話した。



