全日本高校女子サッカー選手権県大会の準決勝が28日に行われる。東海大会(11月開幕、岐阜)出場権を懸けて第2シード・常葉大橘が、東海大静岡翔洋と対戦。5年連続の東海切符をつかみ、今夏全国総体女王・藤枝順心との決勝に挑む。

同校OGで就任3年目の後藤亜弥監督(29)は「今年は突出した選手がいない。全員でハードワークをして組織力で勝負していく」。この1年、チームは守備の強化に取り組み、力を入れてきた。その中心でチームをけん引するのが主将のDF笠井寧々(3年)だ。決戦に向け「やってきたことを出し切るだけ。そして県1位で東海大会に行く」と意欲を示した。4年連続で県選手権準Vのチームは、今年6月の県総体でも藤枝順心に惜敗(0●1)。笠井主将は「高校入学後、1度も勝っていない。格上相手に走り負けせず、なんとか1勝したい」と3年前の東海大会決勝(3○0)以来となる白星を目指す。

守りだけではない。前線には実績のあるFW後藤真生(3年)を軸に、下級生が台頭。特に県選抜に選ばれ、鹿児島国体・少年女子3位に貢献したFW松浦芽育子(1年)が、チームのエネルギーになっている。「攻守の切り替えの速さや判断力が身についてきた。準決・決勝では得点を決めて役割を果たしたい」と話せば、前回選手権を経験したMF中村幸来(2年)が「サイドを起点に決定力を見せたい」と意気込んだ。

ほとんどの選手が中高一貫の環境でプレー。切磋琢磨(せっさたくま)させてチーム力を高めてきた指揮官は「失うものは何もない。チャレンジャーとして選手一丸で戦って欲しい」と望んだ。決勝で流したたくさんの悔し涙を、今年はうれし涙に変えていく。【山口昌久】