日大藤沢が誇る「10番」安場壮志朗(3年)の3得点1アシストの大活躍で、2年連続の決勝へ勝ち上がった。
安場が前半だけで勝負を決めた。まず9分、左クロスをニアサイドに入り、体を回転させながら左足でゴールへ流し込むというファンタジーあふれるゴールで先制。
さらに20分、右サイドからゴール前への折り返しのパスを、ペナルティーエリア外から左足を振り抜き、ゴール右隅へと決めた。
さらに26分、ゴール左から約25メートルのFK。右足で強く蹴ったボールはGKの手をはじき、ゴール右隅へと決まった。開始26分でのハットトリック達成に、4755人の観客が集まった会場はどよめいた。
これで終わらない。1点を返され3-1となった前半アディショナルタイム。今度は左サイドから正確なクロスボールをファーポスト際へ送り、MF諸墨清平(3年)のヘディングシュートをアシストし、4-1とした。
後半にも湘南工大付に1点を返されただけに、前半の猛攻が貯金となった。
安場は自身のゴールを振り返り、「(先制点の)ニアに入るのは練習でやっている成果が出ました」。本来、チームのFKはDF宮崎達也(3年)が務めているが、「自分も調子良かったので、この位置なら決められると思った」と志願。その思い通り、鮮やかなFKまで披露してみせた。
この日の朝、昨年の主力選手だった198センチの超大型FW森重陽介(清水エスパルス)から激励の電話を受けた。「お前ならやれるとを言われて、本当に力になった」。昨年は1トップの森重の後方、トップ下で2年生ながら10番を背負ってプレー。169センチと小柄な安場との凸凹コンビで全国大会でも活躍した仲だ。
チームの全4得点に絡む大活躍だが、はしゃぎたい気持ちを抑えて「すごいうれしいですけど、まだ準決勝を勝ったにすぎず、何も成し遂げていない。だから次の決勝に勝って全国に出たいです」と自重した。
今月10日から始まるU-17ワールドカップ(W杯)インドネシア大会のメンバーに、日大藤沢MF布施克真(2年)が選出され、全国選手権の予選は不在となっている。だが、佐藤輝勝監督は「いなくても気にならない。それくらいメンバーが充実している」と言い切る。安場だけでなく、来季の水戸ホーリホック入りが決まっているDF尾野優日(3年)らレベルの高い選手がそろっているからに他ならない。
決勝の相手は桐蔭学園。安場は「自分たちの強みであるポゼッションを出せたら、おのずと結果はついてくる。この1週間でいい準備をして勝ちたい」と意気込んだ。



