仙台育英が東北学院を1-0で破り、2年ぶり37度目の出場。前半7分、DF渡辺留唯(2年)がゴール前のこぼれ球を押し込み、決勝ゴールを挙げた。
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あこがれの舞台を自らの手でつかんだ。前半7分、DF渡辺が、ゴール前の混戦のこぼれ球を右足で押し込み先制ゴール。ジャンプしながらガッツポーズで喜びを表した。「普段のセットプレーの練習から、こぼれ球はいつも意識していますが、決勝ゴールになったのは本当にうれしい」。DFながら、2回戦東北、準々決勝・東北生活文化大戦でもゴール。チーム得点王の3点目のゴールは2年ぶりの夢舞台にチームを導く値千金のゴールとなった。
苦しい1年を過ごしてきた。昨年12月には強豪校が集うプリンスリーグ東北で9位となり、同リーグから降格。今夏の高校総体予選は多賀城に1-2で敗れ、準々決勝敗退。悔しい思いをバネにきついトレーニングを重ねてきた。だが、最近は青森山田、尚志のAチームに勝利するなど、その成果が出始め、自信を持って県予選に臨んできた。
渡辺は宮城・登米出身。中2の時に仙台育英と聖和学園の決勝戦を観戦(2-1で仙台育英が勝利)。「いいサッカーをするな」と感銘を受け、他県からの誘いを断り、入学を決めた。「選手権のピッチに立つのは小学校からの夢。まずは全力でプレーして1つ1つ勝っていきたいし、できればゴールも挙げたい」と目標を掲げた。
城福敬監督は歴代のチームと比べて「平均値は間違いなく、このチームがここ何年かでは1番高い」と実力に太鼓判を押す。点の取れるDFを擁する仙台育英が、全国の舞台で旋風を巻き起こす。【浦部歩】



