静岡学園は劇的勝利を収め、逆転優勝に望みをつないだ。ホームで履正社に2-1。最下位の相手に苦戦するも、後半ロスタイムにMF高田優(3年)がPKで決勝点を挙げ、競り勝った。首位広島ユースもこの日勝利したため、勝ち点3差は変わらず、残り2試合を迎える。磐田U-18は0-1で鳥栖U-18に敗れた。

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攻め続けた最後に“ご褒美”が転がってきた。静岡学園は同点のままロスタイムに突入。引き分けムードも漂ったが、あきらめなかった。中央から左サイドに展開すると、MF岡元和士(3年)の突破でPKを獲得。川口修監督(50)の指示でキッカーに指名された高田は「いつも通りを意識した」。短い助走から左足を振り抜き、ゴール右上へ。来季のJ2徳島入りが内定している背番号「10」の一撃で劇的勝利を呼び込んだ。

この日は主将のGK中村圭佑(3年)がU-18日本代表のスペイン遠征で不在。ケガ人や大学受験などで主力数人を欠いた。川口監督は「中盤でのミスも多いし、なかなかうまくいかなかった」。後半は選手交代と配置転換で打開策を模索。ゴール前を固める相手に終始苦戦したが、最後にこじ開けた。

高田も「チャンスは少なかったし、前半はシュートも少なかった」と反省を口にした。それでも、引き分け以下で優勝が絶望的となる一戦を勝ちきったことはチームの成長につながる。薄氷の勝利にも、指揮官は「最後まであきらめない気持ちを出せたのはよかった」と及第点を与えた。

2年ぶりに優勝した県選手権後初の公式戦で勝負強さを見せた。リーグ戦は残り2試合。同監督は「いろんな選手を使いながら、勝負にもこだわっていく」と先を見据えた。首位広島ユースとの勝ち点差は「3」。優勝が懸かった真剣勝負の場でチームの強化を図り、冬の全国舞台につなげていく。【神谷亮磨】