今季限りでの現役引退を表明した大宮アルディージャVENTUSのDF鮫島彩(36)が、古巣INAC神戸レオネッサに0-2で敗れ、ラストマッチを白星で飾れなかった。
左サイドバックで先発フル出場した。トレードマークのポニーテールをなびかせ、守備だけでなく、持ち味の攻撃力を生かして攻め上がる場面も多かった。
試合後は、ピッチ上で引退セレモニーが行われ、「ここ数年は1シーズン1シーズン、今年をやりきろうと思って戦ってきました。『やめるやめる詐欺』とも言われてきましたが、今年は自分の中でしっかりやりきったと思ったので、この場に立っています。ありがとうございました」とあいさつ。チームメートや相手チームのメンバーからも涙で抱擁を受けた。
ファン、サポーター、スポンサー企業、家族、仲間らに感謝の意を述べ、「これからはビール片手にスタンドで一緒にWEリーグを観戦していると思うので、これからも一緒にWEリーグを盛り上げていきましょう」と笑顔で手を振った。 栃木県出身の鮫島は、宮城・常盤木学園高卒業後は、福島・Jヴィレッジを本拠地とする東京電力マリーゼでプレーし、東京電力の社員としても勤務した。11年には、東日本大震災の福島第一原発の事故の影響を受け、チームが活動を自粛。思い悩んだ末に、周囲にも背中を押され、ボストン・ブレイカーズ(米国)に移籍し、プレーを続けた。11年の女子ワールドカップ(W杯)では左サイドバックで全試合に先発出場し、優勝に貢献。チームとして国民栄誉賞を受賞した。その後はモンペリエ(フランス)を経て12年7月にベガルタ仙台レディース(現マイナビ仙台)にクラブ初のプロ選手として加入し、国内復帰。同年のロンドン五輪では、なでしこジャパンの銀メダル獲得にも貢献した。INAC神戸でも澤穂希、大野忍らと黄金期を構築するなど、代表、クラブなど日本女子サッカー界の盛り上げに大きく貢献した。



