開志学園JSCはFW阿部日夏太(3年)の2発で、北越を2-0で破った。上越は粘る加茂暁星を1-0で振り切った。後半34分、主将のMF松沢煌成(3年)が利き足の左足で決勝点を奪った。6月1日の準決勝は開志学園JSC-上越、帝京長岡-日本文理の対戦カードに決まった。

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前半30分に先制点を奪った開志学園JSCのエース阿部は後半3分、左DF松浦朔太郎主将(3年)の縦パスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、最後は右足で相手GKの頭上を越すループシュートを流し込んだ。「背後への抜け出しは自分の持ち味。得点で勝利に貢献できてうれしい」と笑顔を見せた。

スピード、パワー、テクニック、抜群の決定力を併せ持つ万能型。昨年まではウインガーとしてチャンスメークに徹したが、今年は2トップの一角に入りフィニッシャーに専念する。宮本文博監督(55)は「ポテンシャルはこんなもんじゃない。ここ(準決勝以降)からが楽しみ」と太鼓判を押す。

昨年9月にU-17新潟選抜として国際ユースサッカーin新潟に出場。同世代の海外選手のプレー強度、体の強さなどに衝撃を受けたが、売りであるスピード突破は通用し、自信を深めた。「あの経験をベースに日々の練習で向上できるように取り組んでいます」。まだまだ発展途上の点取り屋は中1日で迎える上越との準決勝(6月1日)に向け、「自分のゴールで決勝に導きたい」と気持ちは緩めない。【小林忠】

○…上越は守備を固める加茂暁星に苦しめられたが、攻め続けて最終盤にゴールをこじ開けた。0-0の後半34分、主戦場とする左MFではなくボランチで先発した松沢主将が左クロスのこぼれ球に反応。左足ボレーで決勝点を奪った。「ミートしなかったが、逆にいい軌道になった。相手の守備がよく、焦りも少しあったが、勝ててホッとしている。準決勝も全部員で力を合わせて勝ちます」と初の決勝進出を誓った。