アルビレックス新潟はホームでFC町田ゼルビアとスコアレスで引き分けた。首位チームからのシーズンダブルと今季初の3連勝は逃したが、ここ5試合負けなし(3勝2分け)で、勝ち点を36に伸ばした。守備強度が高い町田に対し、ボール支配率を上げて攻め込む展開。ジリジリとした時間が続く中、終盤は選手交代で流れを引き寄せにかかったが、決定機をつくることが出来なかった。次節31日は、勝ち点1差で追う名古屋グランパスと敵地で対戦する。
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0-0の後半追加タイム4分。左FKをゴール前に放り込み決勝点を狙ったが、相手の分厚い壁を崩すことは出来なかった。右DF藤原奏哉(28)は「相手が構えている中、前半のチャンスで仕留めていたら違う展開になっていた。もっとチームとして攻撃の質を上げないといけない」と悔やんだ。
新潟のビルドアップは、相手のプレスを回避するためのものではなく“攻撃の一手”。意志を込めたパス回しで、町田攻略を図った。松橋力蔵監督(56)は対町田の練習の中で「プレスを外すためにボールを動かすのではなく、それをうまく利用して、出来たスペースを使って点を奪いに行く」ことを強調。選手たちは機動力を生かして前進した。
指揮官は相手が武器とする後方からのロングフィードですら「ロングボールを蹴る=向こうは中盤が間延びしている状態。中盤でボールを奪えれば優位性が生まれる」と攻撃に転じるチャンスと捉えていた。中盤の選手たちは自分の頭上を越えていくフィードを眺めるのではなく常に動き続け、DF陣が跳ね返したボールを相手より先に拾い、相手が嫌がるスペースを狙った。
今季初の3連勝は逃したがボールをつなぐスタイルを貫き、直近5試合で勝ち点11(3勝2分け)を積み上げた。次節は勝ち点1差の名古屋と対戦。主将の左DF堀米悠斗(29)は「この日の勝ち点1を前向き捉えるためには、次で勝つことが必要。1週間、いい準備をして臨みたい」。勝って順位をひっくり返す。【小林忠】



