ACL初参戦となったFC町田ゼルビアがホームで迎えた開幕戦で、FCソウル(韓国)と1-1で引き分けた。先制点を許す苦しい展開だったが、後半35分にMF望月ヘンリー海輝(23)が同点ゴールを奪った。
J2から昨季J1へ初昇格し、大躍進の3位フィニッシュ。昇格2年目でACLの頂点に挑む。黒田剛監督は前日の公式会見で「駆け足でここまで駆け上がってきた。チームとしての経験は根付いていないので胸を借りるつもりで戦いたい」。指揮官が殊勝な言葉を口にすれば、主将のDF
昌子源は「予期せぬことが起きる大会。経験ある選手が一番ファイトする姿勢を見せないといけない」。強い思いを持って挑んだ。
フィジカル、強い精神力を持つ相手に、町田は同じ韓国人選手のFWオ・セフン、FCソウルに所属していたMFナ・サンホのアタッカーを先発起用。立ち会い負けしないよう、黒田剛監督は策略を凝らした。
試合は一進一退の展開。FW相馬勇紀の右足ミドルがポストを叩く場面こそあったが、決定機が少なく違いに出方を計るような試合展開となった。
試合が動いたのは前半38分だった。町田は相手に絶好の先制機を与えてしまった。浮き球パスに合わせて後方からエリア内に進入した相手選手をMF林幸多郎が倒した。ウズベキスタンのナジャファリエフ主審はPKを示しホイッスルを鳴らした。VARが介入し、主審はオンフィールドレビューへ。3分ほど試合を中断させ、慎重に何度も繰り返しチェック。接触はなくPKの判定は翻った。
ともに決定機はないまま時間は経過。迎えた後半14分、勝負のカギとなる先制点を奪われた。FCソウルの10番を背負う元イングランド代表MFリンガードに右サイドを縦に走られ、ゴール前へグラウンダーの折り返しをFWドゥガンジッチに右足でゴール右へ蹴り込まれた。1点のビハインドとなった。
しかし町田は選手を入れ替えながら、焦ることなく好機を待った。そして後半35分、左からのクロスボールをFW藤尾翔太がシュート。ミートしなかったボールは右ポスト付近へ転がったところ、日本代表MF望月ヘンリー海輝が長い右足を伸ばし、角度のない位置からワンタッチでゴールにねじ込んだ。1-1の同点とした。
さらに終盤好機を作った。後半46分、味方の落としたボールからFW西村拓真が右足を強振。ボールは惜しくもゴール上に外れて勝ち越し点とはならなかった。アデショナルタイムの後半50分には望月のクロスボールをFWデュークが頭でつなぎ、藤尾が右足ボレーで狙ったが、ここもゴール上に外れた。
互いに譲らず勝ち点1を分け合う形で試合を終えた。



