J2山形は約2カ月にわたるキャンプを経て、ホーム開幕を迎えた。スタジアムには1万2000人を超えるモンテディオのファン、サポーターが訪れた。「山形に帰ってきた」。昨季までと変わらない景色がMF土居聖真主将(33)の目に映った。「気持ちが高ぶりましたし、プレーにも自然と力がみなぎるので、やっぱりホームは格別でした」とかみしめた。
試合は秋田に0-1で敗れ、今季ホーム初白星はお預けとなった。ボール保持率は山形が60%を超え、何度もゴール前に迫るなど積極的なプレーが光った。だが後半13分、ミスからの失点が勝敗を分けた。横内昭展監督(58)は「自分たちがボールを握って動かした中で、フィニッシュまで持ち込める力がまだまだ足りないと感じました」と振り返った。
明るい材料もあった。「ボールを動かすことに臆病になっていた」と、前節までは消極的なプレーが目立った。「勇気を持ってやっていこう」。指揮官がトレーニングから言ってきたことをピッチで体現した。「シーズンが始まってから一番、山形らしいサッカーができたと思います」と前を向いた。
明るい兆しはもう1つ。先月26日、山形は株式会社エスコンと資本締結を結び、新スタジアム構想に対し、最大50億円の出資を受けることを発表した。28年8月の開業を目指す。山形の新たなシンボルとして「持続可能なまちづくり」を実現させる狙いもある。いま、山形全体が生まれ変わろうとしている。明るい山形の未来は、モンテから切り開いていく。【木村有優】



