仙台に東京から1年間の期限付きで加入したMF松下年宏(27)が19日、泉区のクラブハウスを訪れた。筋トレとエアロバイクで汗を流し「素晴らしい環境ですね」と笑顔。東京が昨年12月29日の天皇杯準決勝まで勝ち上がり、例年より短いオフだったが「逆に体重を維持できてる」と前向きに話した。

 昨季は21試合1得点。城福監督が指揮を執った9月まで先発だったが、大熊監督に交代してから出番が激減。「試合に出られない中でオファーをいただき、状況を変えて挑戦しようと思った。チーム一丸となって全員攻撃、全員守備をする好印象もあったので」と移籍理由を明かした。鹿児島実で同期だったFW赤嶺にも相談したという。

 仙台では、昨年10月に結婚した元フリーアナウンサー枦山(はしやま)南美さんと同居する。事務所を離れてサポートに専念してくれることになり、新天地でもプレーに集中できる。

 主戦場となるサイドハーフは、北朝鮮代表の梁と日本代表の関口が君臨する。「2人とも素晴らしい選手なので、ポジション争いを通して切磋琢磨(せっさたくま)できれば。自信を持っている両足のキックの精度を生かしたい」と誓った。【木下淳】