FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグH組の第3戦が行われ、勝ち点6で既に突破を決めているポルトガルは同1の韓国と、同3のガーナは同1のウルグアイと対戦する。

▽H組

1位ポルトガル 2勝  勝ち点6(得失差+3)

2位ガーナ   1勝1敗 勝ち点3(得失差0)

3位韓国    1分1敗 勝ち点1(得失差-1)

4位ウルグアイ 1分1敗 勝ち点1(得失差-2)

▼韓国-ポルトガル

勝ち点1の韓国は3大会ぶりの決勝トーナメント進出へ、勝利が最低条件。2点差以上で勝って、ガーナ-ウルグアイが引き分けた場合はガーナを得失点差で上回って1次リーグ突破となる(大量得点の1点差勝ちでも総得点で上回るケースもある)。韓国とウルグアイがともに勝って勝ち点4で並ぶと、得失点差、総得点などで順位を決める。

第2戦の試合終了間際にパウロ・ベント監督が審判への抗議で退場となり、母国との対戦で不在に。ここまで無得点のエース孫興民の奮起が期待され、第2戦で2ゴールを挙げたFW■(■は十の下に日を二つ縦に並べ、十の縦棒が一つ目の日を貫く)圭成の高さを生かしたクロス攻撃で相手を攻略したい。

2連勝で既に1次リーグ突破を決めているポルトガルは引き分け以上で首位通過。2位通過だと決勝トーナメント1回戦で優勝候補のブラジルとの対戦が見込まれるため、先発メンバーの変更は最小限か。今大会はFWロナウドだけでなく、MFブルーノ・フェルナンデスが2得点2アシストと好調。ベスト4に入った06年ドイツ大会以来の1次リーグ3連勝なるか。

 

▼ガーナ-ウルグアイ

因縁の対決は互いに決勝トーナメント進出が懸かる大一番となる。

10年南アフリカ大会準々決勝。1-1の延長後半ロスタイムに、ウルグアイのFWスアレスがガーナの決定機を手で防いだ。レッドカードで退場になったが、ガーナはPKをFWジャンが外し、もつれ込んだPK戦でウルグアイが勝った。

その雪辱を期すガーナは勝てば無条件で突破決定。引き分けても韓国-ポルトガルの結果次第で、8強入りした10年大会以来の決勝トーナメント進出が決まる。平均年齢は24・7歳と今大会で最も若く、勝ってさらに勢いに乗りたい。

未勝利で最下位の古豪ウルグアイは1次リーグ突破には勝利が必要。その上で韓国がポルトガルに引き分け以下なら勝ち点で2位に入ることができる。4大会連続の決勝トーナメント進出へ、今大会無得点のスアレス、カバニのプレーに注目が集まる。