欧州選手権1次リーグB組フィンランド戦の途中に意識を失って倒れたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(29=インテル・ミラノ)について、心臓専門医が「彼の心臓にはこれまで何の問題もなかった」と話した。英ザ・メール紙が13日に報じた。

エリクセンがトットナムに所属していた時期に検査を担当していたロンドン大セントジョージ校のシャーマ医師は「彼がピッチに倒れる姿を見て、我々が何か見落としていたのだろうか? と思った。だが(エリクセンがトットナムに加入した2013年以降の)検査結果を見ても、すべて完璧だった。毎年、彼の検査を行ってきたが、19年までの検査結果はまったくのノーマルで、心臓の問題はなかった」と話した。

またボルトンなどでプレーし、自身も12年のFA杯の試合中に心停止でピッチに倒れた経験を持つファブリス・ムアンバ氏(33)は英BBCの取材に対し「(エリクセンが倒れるのを見て)とても恐ろしかった。だがメディカルスタッフは素晴らしい仕事をしたと思う。チームメートが彼を守ろうと集まってきたのも素晴らしかった。エリクセンがこの状況を切り抜けられることを願っています」と話した。