バルセロナがアルゼンチン代表FWメッシと再契約し、スペインリーグに登録するには、フランス代表FWグリーズマンの売却が必要だと、スペインのテレビ局クアトロが13日に報じた。

バルセロナは現在、スペインリーグが定めるサラリーキャップを超過しており、早急に年俸総額を削減する必要がある。ラポルタ会長は再契約で合意済みだと言われているメッシや、新加入のアルゼンチン代表FWアグエロ、オランダ代表FWデパイ、スペイン代表DFエリク・ガルシア、ブラジル代表DFエメルソンを今季スペインリーグに登録するためにグリーズマンを売却し、さらにピケ、ブスケツ、ジョルディ・アルバのベテラン3人に40%の給与カットを求める意向だという。

グリーズマン以外の放出候補は軒並み売却しづらい状況にある。フランス代表FWデンベレは欧州選手権で右膝を負傷し、全治4カ月。オファーがなくなった。ウムティティはバルセロナで受け取る給与額に固執し、同額の年俸を支払うクラブがないため、移籍を受け入れるつもりはない。コウチーニョは再び期限付き移籍させる可能性はあるが、完全移籍での獲得を望むクラブは存在しない。

グリーズマンの移籍先には、古巣アトレチコ・マドリードが最有力候補として挙がっている。だがラポルタ会長は今季Aマドリードの優勝に貢献したスアレスのように、放出した選手が他クラブで大活躍するような“失敗”を繰り返すことを嫌っており、できればグリーズマンはプレミアリーグのクラブに7000万ユーロ(約91億円)で売りたいもようだ。(高橋智行通信員)