スペイン1部レアル・マドリードとマジョルカは11日、日本代表MF久保建英(20)がマジョルカへ期限付き移籍することを正式発表した。

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当初、久保に強い関心を持っていたレアル・ソシエダードが有力候補に挙がっていた。しかし、昨季所属したビリャレアルとヘタフェの二の舞いを避け、より確実に試合に出られるところを選択した。

久保は東京五輪に参加したためマジョルカでのプレシーズンにほぼ参加できず、出遅れている。しかもスペイン1年目に指導を受けたビセンテ・モレノ監督(現在エスパニョール監督)から、2部に降格した昨季よりルイス・ガルシア・プラサ監督に代わっており、不安な条件がそろっている。

ただ、久保にとってマジョルカは大きなメリットがある。2季前、序盤こそレギュラー取りに苦しんだが公式戦36試合出場4得点4アシストを記録。サポーターに愛され、慣れ親しんだ場所だ。旧知の選手が多数残っており、昨季ビリャレアルで一緒だったDFジャウメ・コスタ、ヘタフェでともに戦ったFWアンヘルも新たに加わった。マジョルカは1部復帰を果たしたばかりとあって厳しい戦いを強いられそうだが、互いのプレースタイルを知る仲間がいることは心強い。

スペイン3季目に挑む久保がいずれレアルに戻るためには、前提としてEU圏外枠という大きな壁がある。その上で、これまで指摘されてきた守備面やフィジカル面の向上といった課題を克服し、プレーできるポジションの幅を広げ、中心選手としての役割を果たせるかどうか。そこが成功のカギとなる。【スペイン通信員 高橋智行】