レアル・マドリードを退団し、サウジアラビア1部アルイテハドに電撃移籍したFWカリム・ベンゼマ(35)が8日、本拠地キング・アブドゥラ・スポーツシティー・スタジアムに登場し、6万人のサポーターから大歓迎を受けた。

サウジアラビアに移籍した世界的なスーパースターはクリスティアノ・ロナウドに続き2人目。報酬2億5800万ポンド(約450億円)の3年契約というアンビリーバブルな巨額金を手にするベンゼマだが、お金が目的でなく、宗教が入団への最も大きな理由だと明かした。サウジアラビアは人口の90%以上がイスラム教徒であり、ベンゼマも「聖なる王国」だと言う。

「私はイスラム教徒であり、ここはイスラム圏だからずっと住みたいと思っていた。既にサウジアラビアには来たこともあったし、いい感じだよ。新しいクラブで最も重要なことはタイトルをもたらすことだし、それを願っている」「新たな章の始まり。情熱あふれるクラブをさらに進化させたい」と意欲的に語った。

ベンゼマはRマドリードで648試合354得点を挙げ、クラブ史上最多の25個のタイトルを獲得。2022年にはバロンドールも受賞し、その技術と得点能力の高さは今も世界屈指。黄色と黒の縦じまのユニホーム姿をファンに披露し、大喝采を浴びた。