インテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)が、ヴィッセル神戸戦で後半15分から出場した。試合は0-0からのPK戦3-4で敗れた。
後半開始からアップを始めたメッシ。ベンチに戻りユニホーム姿となると、スタンドからは大歓声が起きた。「メッシ、メッシ、メッシ」。そして59分55秒、ピッチに入った。
メッシは4日に香港で同国リーグ選抜の試合を「太ももの違和感」でベンチ入りしたもののプレーしなかった。政府は補助金の条件として、負傷の場合を除き、メッシが最低45分出場することを求めていた。それをほごにされ、「主催者から説明もなく失望している」と異例の声明を出したことで騒動となっていた。それだけに今回の日本ツアーでは出るのか、出ないのか、日本のファンには大きな関心事となっていた。
国立のメインスタンド中央最前列は4万5000円を筆頭に、ゴール裏最上階でも1万円(子どもは半額)という高額チケットを払ったファンたちは、メッシのプレーする姿に歓喜の声を上げた。
出場からすぐの後半19分には中央を細かいドリブルで進み、周囲を使う。2人、3人のマークも物ともせず、足に吸い付くようなボールタッチにスタジアムは大興奮した。22年12月のワールドカップ(W杯)カタール大会にアルゼンチン代表の主将として臨み、フランスとの激戦を制して優勝。それ以降では初めての来日とあって「神の子」の国立降臨にファンは熱狂した。
そしてメッシに得点のチャンスが生まれる。後半34分、ゴール前へ左からドリブルで抜け出し左足シュート。GKにセーブされたボールを右足で押し込もうとしたが、今度はゴールライン手前でDFにクリアされた。このプレーにはスタンドからどよめきが起きた。
公式入場者数は2万8614人。時間にして30分少々のオンザピッチだったが、スタンドから上がる声がその満足度を証明していた。地球上最高のスーパースターの価値はプライスレスだった。
試合は神戸が優位に進めたが、FW大迫勇也が前半に3度の決定機を外すなど得点を奪えず。対するインテル・マイアミは、FWスアレス、MFブスケツ、DFアルバの元バルセロナのスター選手が先発に名を連ねた。後半にスアレスが大技のオーバーヘッドでゴールを狙ったが、得点はできなかった。互いに見せ場をつくりながら0-0のドローに終わった。

