アイントラハト・フランクフルトのMF堂安律(27)は敵地のホッフェンハイム戦で移籍後のリーグ戦初ゴールを含む2得点1アシストと活躍し、3-1の勝利に導いた。全ゴールに絡む活躍で試合のMVPに選ばれた。来年6月に開幕するW杯北中米3カ国大会で活躍が期待される日本代表アタッカーは新天地で最高のスタートを切った。この後はメキシコ(9月6日)と米国(同9日)との国際親善試合に臨む日本代表の米国遠征に合流する。

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約35億円以上とされる移籍金でEフランクフルトに加入した堂安が、その価値を示した。開幕2戦目で2得点1アシスト。味方とも好連係を見せ、攻撃の軸として早くも存在感を放った。チームを開幕2連勝に導き、テレビインタビューで「自分が新加入だという感覚はなく、長い間一緒にプレーしているように感じる」と充実感をにじませた。

移籍後のリーグ初ゴールは前半17分。ペナルティーエリア手前のやや右でパスを受けると、足元で完璧にコントロール。狙い澄ました左足のカーブシュートでゴール左隅のネットを揺らした。チームがやや劣勢の中での先制点にトップメラー監督は「堂安の素晴らしいゴールが勝利への足掛かりになった」とたたえた。

その10分後にもカウンターで一気に駆け上がり、左からの折り返しを左足ダイレクトで追加点。早い時間帯の2得点にブンデスリーガで日本人3人目のハットトリック達成も期待されたが、堂安へのマークが厳しくなれば周りがフリーになる。後半6分には右サイドから相手DFの意表を突く股抜きパスで味方のゴールをアシスト。交代時にはサポーターからスタンディングオベーションを受けた。

昨季はフライブルクで自己最多10ゴール。2100万ユーロ(約35億7000万円)の移籍金で昨季3位のEフランクフルトにステップアップした。最高峰の欧州チャンピオンズリーグ(CL)での活躍も期待され、来年6月にはW杯も控える重要なシーズン。それでも本人は「目の前のことに集中して、あまり先のことを考えずにやっていきたい」と足元を見つめる。

Eフランクフルトの補強の目玉として加わると短期間で順応し、期待通りのパフォーマンスを披露。「チームは高い目標があり、プレッシャーも大きい。今日も正直、それを感じていたが、楽しんでプレーできた」。すごみを増してきた27歳のアタッカーは「良いスタート。コンディションもすごく良い」と、万全の状態で日本代表に合流する。