[ 2014年2月24日11時17分

 紙面から ]満面の笑みを見せる高橋(右)と浅田(撮影・井上学)

 フィギュアスケート男子6位だった高橋大輔(27=関大大学院)が22日(日本時間23日)エキシビションに登場した。本来は上位5位まで出演するが、大会側の推薦を受けて「ブエノスアイレスの春」を熱演。男の魅力を振りまいた。

 これが五輪3度目の経験値だ!

 エキシビションに登場した高橋は「ブエノスアイレスの春」を演じて、地元ファンを沸かせた。五輪での演技を終えて、残りはお土産の購入を残すだけと思いきや、余裕を漂わせてさらりと言った。

 高橋

 演技が終わった後は時間がないだろうと思って、やる前に買いました。金メダルのチョコレートを40個買いました。お土産もなくなると思って。

 まさかの、すでにお買い上げだ。右膝痛に耐えて臨んだ13日の男子ショートプログラム(SP)前に、直径約10センチの金メダル形チョコを購入。14日の男子フリー後はエキシビションの練習とテレビ出演をこなして「気持ちが入らず、体も疲れていて。特に何も考えずに言われるままに動いていました。本当に時間がなかったのでよかった」と予想的中。過去2大会のお土産経験もきっちり生かした。

 次は世界選手権に出場する。今大会は4回転トーループに失敗して6位だった。「100%やりきったという演技ができなかった。最後までやりきった、と思える演技ができればいい。それだけです」。試合まで約1カ月の期間を有効に活用して、臨む。

 注目の進退は、今シーズン後の充電期間中に熟考する構えだ。5月上旬のアイスショーまで出演する予定で「これからのことなのでゆっくり考えたい。世界選手権が終わって、アイスショーをやって、時間にゆとりがある時に考えたい」。金メダルチョコをひと足先に買うように、簡単には決められない。経験豊富な高橋だけに、きっと先を見据え絶妙のタイミングで決断するはずだ。【益田一弘】

 ◆高橋の今後の予定

 3月26日開幕の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に出場する。4月7日からはアイスショー「スターズ・オン・アイス」の公演に出演を予定している。同月末からは「プリンス・アイス・ワールド」も予定されている。アイスショーは同イベントの青森・八戸公演(5月10日開幕、テクノルアイスパーク新井田)でひと区切りとなる見通し。