[ 2014年2月21日9時34分

 紙面から ]女子ハーフパイプ決勝1回目

 エアを決める小野塚(共同)<ソチ五輪:フリースタイルスキー>◇決勝◇20日◇ハーフパイプ

 小野塚彩那(25=石打丸山ク)が銅メダルを獲得した。世界トップレベルの高さを発揮し、1本目に3メートルのエアを披露。回転系のエアも成功させて79・00点で3位につけると、2本目には再び安定感あるエアを見せつけ、83・20点を得た。

 ハーフパイプに基礎スキーから本格的に転向して3シーズン目。11年4月に新種目に決まったことで五輪を目指すことを決めた。代表入りにはW杯を転戦するのが最低条件。年間300万から400万円かかる遠征費を捻出するため、知人らの協力で、その秋「小野塚彩那サポーターズクラブ」が発足した。

 会員の資金援助を受けて昨季はW杯で表彰台に3度立ち、世界選手権は3位に入った。今季は全日本スキー連盟の強化指定で最高ランクの「特A」となった。強化費が支給されるようになり、海外での個人合宿や専属コーチへの報酬分も確保できるようになった。「後援会がなければ海外に出ることもなかったし、回りきることもできなかった」と感謝の気持ちでいっぱい。恩返しのメダルだった。

 優勝は89・00点を挙げたバウマン(米国)。ママ選手の三星マナミ(野沢温泉ク)は予選で敗退した。