ジャカルタ・アジア大会競泳女子100メートル平泳ぎで鈴木聡美(27=ミキハウス)が1分6秒40のアジア記録で今大会日本勢初の金メダルを獲得した。レース後は「非常にうれしく思う。50メートルは連覇を狙いたい」と前を向いた。

 予選は1分6秒92で全体のトップで通過した。「パンパシから調子は落ちていない」と、決勝でのタイム更新を口にしていた。

 前週のパンパシでは200メートルで2分22秒22を出して、銅メダルを獲得した。主要国際大会でのメダルは、12年ロンドン五輪以来6年ぶりだった。結果が出ず、悩み、試行錯誤を繰り返した。あきらめそうになったこともあるが、2年後の東京オリンピック(五輪)に向け、力を振り絞ってきた。

 長いトンネルを抜けて「うれしいです。かなりスピードを上げました。いつもはおいていかれるレースが多かったけど、だいぶ自信を取り戻してきた。ロンドン五輪は銀メダルだったので、来年に向けていいステップが踏めたかなと思う」と喜びを口にしていた。連戦となった今大会で、今度は100メートルをアジア記録で金メダルを獲得。真夏のジャカルタで完全復活した鈴木が「聡美スマイル」をがはじけさせた。