<世界陸上>◇22日◇男子マラソン◇ベルリン・ブランデンブルク門発着(42・195キロ)

 ケニアのアベル・キルイ(27)が2時間6分54秒のタイムで優勝した。2位にはムタイが入り、ケニア勢の1、2位独占。日本の佐藤敦之(31=中国電力)が2時間12分5秒で6位入賞を果たし、北京五輪最下位の屈辱を晴らした。佐藤は「後半勝負だと思っていた。最後まであきらめないで走ったことが力になった。北京五輪後に支えてくださった皆さんに感謝したい」と話した。清水将也(29=旭化成)は2時間14分6秒で11位、入船敏(33=カネボウ)は2時間14分54秒で14位、前田和浩(28=九電工)は2時間19分59秒で39位、藤原新(27=JR東日本)は2時間31分6秒で61位だった。上位3選手の合計タイムで競う団体戦で日本は3位、6大会連続のメダルとなった。<ゴール!=2時間6分54秒>

 キルイが37キロ過ぎに抜け出して勝利。北京五輪に続いて夏のレースで2時間6分台での決着となった。2位にムタイが入ってケニアがワンツー。ケベデが北京五輪に続いての銅メダル。メルガがリタイアしたため、佐藤は6位入賞を果たした。清水は入賞圏内まで順位を上げたが、ゴール直前に3人に抜かれ11位。入船は14位、前田は39位、藤原は61位だった。<40キロ=通過タイム2時間0分10秒>

 キルイが優勝に向けて独走。佐藤は4分48秒差で8位と入賞圏内に入り、41キロ過ぎにさらに2人を抜いた。清水も5分27秒差の9位で入賞が見えてきた。<35キロ=通過タイム1時間44分56秒>

 ケニアのキルイ、ムタイが仕掛けてメルガは苦しくなる。一度は下がったケベデが勢いを取り戻し4位に上がってきた。佐藤が3分23秒差も9位に浮上、入賞の可能性が出てきた。清水は4分42秒差の14位、入船は5分差の15位、前田は33位、藤原は47位と遅れた。37キロでキルイが仕掛けて、ムタイを一気に突き放した。<30キロ=通過タイム1時間29分43秒>

 ペースを作っていたディシがいなくなってこの5キロは15分台。先頭はキルイ、チェルイヨット、ムタイのケニア勢とエチオピアのメルガの4人。エチオピア勢はケベデ、エダイが先頭集団の後ろを追走している。日本勢は佐藤が2分33秒差の14位、入船は3分22秒差の19位、清水は3分32秒差の20位、藤原は4分13秒差の22位、前田は5分11秒差の30位。32キロ過ぎでチェルイヨットが遅れ、先頭争いは3人。33キロ、ペースを上げてきた清水が入船を抜く。<25キロ=通過タイム1時間14分38秒>

 5キロ14分台の速いペースが続き先頭集団はキルイ、チェルイヨット、ムタイ、メルガ、ディシの5人に絞られた。佐藤は1分29秒差の14位、入船、藤原は1分50秒差の16、17位、清水は2分29秒差の23位、前田は3分3秒差の25位。27キロ過ぎにディシが突然止まり、再び走ったもののリタイア。先頭集団は4人、ケニアとエチオピアの対決になった。佐藤はたった1人の追走が続いている。<20キロ=通過タイム59分42秒>

 先頭集団はエダイ(エチオピア)が加わり8人になった。日本勢は佐藤は48秒差の14位、入船は55秒差の16位、藤原も55秒差の18位、前田と清水は1分40秒遅れて27、28位。20キロ過ぎでドスサントス、エダイが先頭から遅れ始め、23キロ過ぎにはケベデも遅れ始めた。<15キロ=通過タイム44分57秒>

 エチオピア、ケニア勢がペースを上げながら通過。日本勢やや遅れ佐藤、藤原が7秒差、入船が9秒差、前田が32秒差、清水は36秒差で通過。先頭集団がばらけ始める。16キロを過ぎると先頭集団はケニア3人(キルイ、チェルイヨット、ムタイ)エチオピア2人(ケベデ、メルガ)ルワンダ1人(ディシ)ブラジル1人(ドスサントス)の7人になった。日本勢は佐藤、入船が必死の追走。藤原が遅れ始めた。<10キロ=通過タイム30分8秒>

 ブランデンブルク門を通過して2周目に。集団は32人。日本勢は集団の一番後ろ。先頭はアフリカ勢が順番に先頭に立ち、ペースを作っている。転倒した清水も集団に付いたり離れたりしながらも追走している。11キロ過ぎで前田が遅れ始める。入船、藤原、佐藤は3人で一緒に走っている。<5キロ=通過タイム15分9秒>

 35人が大集団のまま通過。チェルイヨット(ケニア)が先頭。日本勢5人はまとまって集団後方を追走している。レースは変わらずアフリカ勢が引っ張っている。6キロ過ぎには走路がせまくなり、一瞬縦長になるが、道が広くなると再び横に広がる。7キロ過ぎで清水が前の選手につまずき転ぶが、すぐにレースに戻り集団に追いついた。<スタート!>

 94人がスタート。40キロまでは周回コースが続く。2キロ過ぎに早くも集団が2つに割れ、先頭集団はタンザニア勢が引っ張っていく。日本選手は5人とも集団後方を追走している。