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 全日本実業団対抗女子駅伝は14日、宮城県松島町中央公民館前~仙台市陸上競技場の6区間、42・195キロで行われる。ユニバーサルエンターテインメントは大エースの新谷仁美さんが引退したが、残ったメンバーが奮起し、東日本予選で優勝した。シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんを育てた小出義雄代表(75歳)が率いるチーム。狙った試合に合わせる“小出マジック”は芸術の域に達している。

 東日本大会では1区に高卒1年目の和久夢来(19=那須拓陽高出)を抜擢。全国的には無名選手だが「高橋尚子さんが目標。実績がないので上がるだけ」と、区間3位の好走。その流れに乗って2区以降の選手も区間上位の走りを続けた。「アンカー勝負になる」と読んだ小出氏は6区に、中距離出身の那須川瑞穂を起用。35歳のベテランが期待に応えて第一生命を引き離した。

 2年前は全国初Vを達成したが、昨年は故障の新谷を欠いて2位。主将の那須川は「新谷が抜けても、前回2位の悔しさを糧にそれぞれが自分のやることに集中できた。全国でも頂点を取りに行きます」と力強く宣言した。