来年1月2、3日に行われる箱根駅伝に向けて、8年連続60度目の出場となる順大が12日、千葉・印西市内の同大で会見を行った。

4年連続で2区を走る見込みの16年リオ五輪男子3000メートル障害代表の塩尻和也(4年)は「今、区間賞が取れなかったら、それは力不足。タイムにこだわらず自分の走りをしたい」と意気込んだ。前回大会は期待されながら、2区区間10位に沈み、チームも10位中央学院大に14秒及ばず、11位でシード権を逃した。

長門監督が今年の塩尻に課したテーマは「負けないラストスパートへの切り替え」。苦手としていた長距離のトレーニングも例年より早い7月から取り組み、最後のスパートに磨きをかけたという。8月に日本代表として出場したジャカルタ・アジア大会男子3000メートル障害では銅メダルを獲得。「最後、負けそうなところで粘って銅メダルを死守した。駅伝シーズン前に、テーマであった切り替えをしっかり習得してくれたと思いました」と同監督も舌を巻いた。10月の箱根駅伝予選会では1時間1分22秒で個人2位、日本人1位でゴール。塩尻自身も「しっかりタイムを出せた」と成長を実感し、自信をつけて大学生最後のレース臨む。エースは「後輩たちにシード権を残したい」と誓った。