陸上男子5000メートルは森春樹(北海道栄3年)が、自己ベスト(14分18秒)を更新する14分5秒98で優勝を飾った。札幌山の手のケニア人留学生、パトリック・キンヤンジュイ(3年)との一騎打ちを制した。「勝ちたいという気持ちが強かったのでうれしい。パトリック選手に勝つことが目標だった」と、ゴール後に両手でガッツポーズした。

スタート直後から2人の戦いとなった。真後ろをキープしながら、ラスト1周の鐘が鳴った直後、仕掛けた。「ラストのスパートは自信があった」。疲れのみえる相手のスキを見逃さなかった。「ラスト300メートルがきつかった」と一時並ばれかけたが、粘りの走りで振り切った。全国に向け「ペースのアップダウンに対応できるタフな力と、ラストスパートのスピードをもっとつけて決勝に進出したい」と意気込んだ。

<優勝者コメント>

◆男子400メートル障害を制した殿山凌平(旭川大高3年) 400メートルでインターハイを逃してつらい思いをした。その分の挽回というか、かける思いはいつもの倍くらいだったのでよかった。

◆男子800メートル優勝の五島圭祐(函館中部3年) ラストの100メートルに全部をかけた。最後は手の感覚も足の感覚もなかったけど、絶対1位を取ろうと思って頑張りました。

◆女子400メートル障害を制した能戸美乃(函館3年) (100メートル障害との2冠に)疲労もあったけど、2冠を達成したいという思いと、楽しんで走りたいという思いで乗り切れました。

◆女子800メートル優勝の上西彩未(立命館慶祥2年) 今の実力の中ではいいレースができた。インターハイではベストを狙いたいです。

◆女子走り幅跳びを制した小林美月(札幌日大1年) インターハイに行くことが目標だった。(優勝に)びっくりしました。