国内招待選手の市山翼(26=小森コーポレーション)は自己ベストに3秒遅れる2時間7分44秒で、3位、日本人1位に輝いた。

これで24年パリオリンピック(五輪)代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、10月15日)出場権を獲得した。「MGCというのは五輪への第1歩だと思っている。MGCで結果を残し、パリ五輪に近づけたらなと思います」と引き締まった表情を見せた。

快晴の下、風光明媚(めいび)な別府湾を横目に、最初の1キロを3分ちょうどで入り、ペースメーカーが30キロまで1キロ約3分ペースでけん引。

風の影響をほぼ受けず、2時間6分台の好記録も期待された高速展開の中、安定した走りを見せる。中間点は1時間3分台、ペースメーカーが外れた30キロは1時間30分台で通過した。

ここから海外招待選手2人が抜け出す展開となったが、驚異の粘りで上位に食い込んだ。

一方、陸上のハーフマラソン日本記録保持者(1時間00分00秒)で、日本歴代9位の2時間6分51秒を持つ国内招待選手の優勝候補、小椋裕介(29=ヤクルト)は、26キロ過ぎに先頭集団から脱落した。

イブラヒム・ハッサン(26=ジブチ)が大会記録を更新する2時間6分41秒で優勝した。

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