今春から大東文化大(大東大)に進学する野田真理耶(北九州市立高)が16分17秒53で走り切り、2位でフィニッシュした。

「4000メートルまでは3分15秒のペース走で、ラスト1000メートルはフリー」というプランでスタート。4000メートル過ぎまでは先頭に食らいついたが、その後は同じく大東大に進学するサラ・ワンジル(帝京長岡)に引き離された。「途中まではいいペースだったんですけど、2000メートルを過ぎてから目標のペースよりも遅くなってしまいました」と冷静に分析した。

野田は今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝で1区区間5位と好走。2月の世界クロスカントリー選手権(オーストラリア)でも、U20女子6キロで21位と健闘した。

猛暑の中で臨んだ世界クロカンを「今まで経験したことがないほどのキツさだった」と回顧。海外勢とのレースを通じ「アップの仕方やレース展開を間近で見て、自分の力不足を感じました。これが世界なんだなと実感しました」と学びを得た。

4月からは大東大のスポーツ・健康科学部へ進む。競技面では「トラックの5000メートルを軸に、駅伝へつなげていきたい」と意気込み、勉強面でも「スポーツ科学科に入るので、スポーツの専門知識を学びながら、もっと競技力を上げられるようにしたい」と意欲を燃やす。

どの結果に対しても、引き締まった表情で受け止める18歳。新たなステージでも、常に高みを目指し続ける。【藤塚大輔】