アリーナに大歓声が戻ってくる-。
バスケットボール男子Bリーグのオールスターが13日と14日の2日間にわたり、茨城・水戸市のアダストリアみとアリーナで開催される。コロナ禍の影響で3年ぶりに開催されるバスケの球宴。初日にはダンクシュートなどのパフォーマンスを競うコンテストや、アジア特別枠選手と若手選手との試合が行われる。そして2日目には、ファン投票などで選出されたスター選手が2チームに分かれて対戦する。
見どころは、今季大躍進を遂げている河村勇輝(21=横浜ビー・コルセアーズ)らのはつらつとしたプレー。そして“聞きどころ”となるのが、ファンの声援だ。今回の球宴ではリーグ戦に先駆けて「声出し応援」を大きく緩和。すでに2日目のチケットは完売している。
屋外会場で行うサッカーJリーグなどでは、一部エリアの観客数を50%に制限しての声出し応援が可能となっているが、収容100%での緩和は、球技ではBリーグが初めて。島田慎二チェアマンは「声を出さないことがスタンダードになることが怖かった。文化の停滞につながると思った」と打ち明ける。
コロナ禍により、多くのスポーツ団体が集客に苦戦する。Bリーグも例外ではない。そうした中で政府方針に沿いつつ、エビデンスをそろえながら、以前のような観戦スタイルを取り戻していくことを模索。窓口となるスポーツ庁と話し合いを重ね、国が定めたルール解釈の拡大了承につながった。
昨年のサッカーW杯カタール大会の中継では、マスクなしで声援を送るファンの姿が何度も映し出された。島田チェアマンは、「会場で盛り上がって応援するあの姿こそ、もともとあったスポーツ界の日常」と再認識したことを強調する。
いずれは海外のようにマスクなしでの声出し応援が可能となることを視野に入れながらの第1歩。非日常的な空間が作り出されるBリーグの祭典は、“スポーツ界の日常”を取り戻す節目となるかもしれない。【奥岡幹浩】(ニッカンスポーツ・コム/スポーツコラム「We Love Sports」)






