<第86回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 明大は惜しくも49年以来61年ぶりの往路優勝を逃した。1区で北条尚(4年)が1時間2分27秒の区間賞でトップに躍り出ると、4区まで首位を守り抜いた。しかし、5区の山登りでトップでたすきを受けた久国が、区間18位に沈み、結局6位で往路を終えた。

 それでも西弘美監督は「4区までは、選手が十分に力を発揮してくれた」と満足そうに話した。設定タイムには2分ほど遅れた久国についても「最後まで走りきってくれた。初めから往路優勝は考えていなかった」とさばさばしていた。

 昨年、総合8位で43年ぶりのシード権をつかんだ。今季は昨年11月の全日本大学駅伝で3位に入り、箱根では優勝候補の一角に名前が挙がっていた。トップの東洋大とは5分43秒差。厳しい展開になるが西監督は「復路は皆元気。攻めるだけ」と無欲で挑む構えだ。