<全国高校バスケット選抜優勝大会:聖和学園95-78西海>◇男子1回戦◇23日◇東京体育館

 初出場で初勝利をあげた聖和学園・阿部昭宏監督(33)のコメント。

 「リバウンド、ルーズボールを取れたあたりで試合のペースをつかむことができた。190センチ台の選手の中で1人もいないので、ガードを大切にしている。県内突破も容易ではない中、個人的には恩師のチーム(明成)に勝って出てきたので、恥ずかしい試合をするわけにはいかないとプレッシャーを感じていた。全国大会という雰囲気にのまれていた選手もいたが、初戦突破で払拭(ふっしょく)できた。次からは思い切りよく臨めると思う。

 震災では、ベンチの選手も含めて3人が自宅半壊、全壊などの被害を受けた。1年生には、原発の影響で福島から入学してきた生徒もいる。1カ月半ほど試合ができず、気持ちとしては不利な部分があったのだが、生徒たちには『運よく生き残っている』という思いを持つものが多い。震災を通じてさまざまな経験をしているため、人間として成長している。練習の取り組み方が大きく違うのを見て、そう感じる。」