<全国高校バスケット選抜優勝大会:山形商56-53明星学園>◇女子準々決勝◇26日◇東京体育館

 今年の高校総体ベスト8の山形商(山形)が、同3位の明星学園(東京)を接戦の末、3点差で破った。22年連続22回出場の名門山形商は、本大会07~08年3位、09年4位の実力校。この日は第1クオーター(Q)開始早々10-0とし、明星学園の出ばなをくじいた。第3Qに一時逆転を許すも、落ち着いた試合運びで再びリード、相手の追い上げをかわした。

 高橋仁監督(54)は「点の取り合いはしたくないと思っていたが、互いに50点台で、うちにとって良かった」とロースコアゲームを歓迎した。「ハイペース、ハイスコアになると勝ち目がない」と考え、思い通りの試合展開に持ち込んだ。ディフェンスは、マンツーマンでは相手に点を取られやすくなるため、ゾーンディフェンスでプレッシャーをかけた。オフェンスでは「リバウンド勝負」を指示。今季、接戦を多く経験していた選手が落ち着いてボールを奪った。