<全国高校バスケット選抜優勝大会:尽誠学園63-58沼津中央>◇28日◇男子準決勝◇東京体育館

 尽誠学園(香川)は、第2クオーター(Q)途中で一時は18点のリードを許しながら、見事に試合をひっくり返した。リードされている時間帯は、色摩拓也コーチ(38)が「自分たちのバスケをやろう。我慢していれば流れは来る」と声をかけ続けた。日ごろから「試合はどんな展開になるか分からないから、20点開いていても最後まであきらめるな」と教えているという。

 第2Q終了で21-37、第3Qは笠井康平(3年)が12得点、渡辺雄太(2年)が10得点など46-51と5点差に迫る。沼津中央(静岡)に疲れが出てきた最終Qも、必死にルーズボールを追うなど執念を見せ、残り3分14秒で川上潤平(2年)が57-58と1点差に。残り2分を切ってから、再び川上がレイアップで59-58と逆転した。前日の洛南(京都)戦でも、13点差から逆転しての1点差勝利。色摩コーチは「明日(決勝)も勝つつもりでやってくれると思う」と自信をのぞかせた。