男子の注目校は延岡学園(宮崎)。夏のインターハイを制し、秋の国体は同校単独での出場ではなかったが、宮崎県選抜12人のうち11人が同校の選手であったことを考えれば、実質同校の優勝といっても差し支えないだろう。その延岡学園が、男子では1998年に田臥勇太(31=リンク栃木)擁する能代工(秋田)が達成して以来の高校3冠に挑む。

 延岡学園といえばハーフコートでのオフェンスがそのスタイルだったが、今年は少し毛色が違う。司令塔の寺原拓史(3年)を中心に、エースのベンドラメ礼生(3年)らオールコートを走り回るバスケットを展開しているのだ。もちろんハーフコートに入っても、ベンドラメの1対1、200センチのジョフ・チェイカ・アハマド・バンバ(2年)がペイントエリアを支配し、対戦相手を一蹴する。

 アウトサイド、インサイドともに攻守のバランスが取れているだけに、油断さえなければ、男子としては史上5校目の3冠達成は十分に可能性がある。