<全国高校ラグビー:国学院久我山21-17大阪桐蔭>◇30日◇2回戦◇花園

 大阪桐蔭(大阪第3)が、Bシードの国学院久我山(東京第1)を、1トライで逆転まで追い詰めたが、3回戦進出はならなかった。

 後半28分に、ゴール前のラインアウトからモールを押し込みトライ、ゴールも成功させて4点差。残り2分も久我山陣に攻め込んだが、無情のノーサイドの笛。綾部正史監督(37)は「紙一重なんですが、これが伝統校との差なんですね」と悔しさをかみ殺した。

 阪神ドラフト1位の藤浪投手から、28日の1回戦の前に圷涼太主将へ「アベック優勝しよう」とメールがきたが、この2回戦の前にも藤浪からメールが届き、同様の激励をされた。「藤浪との約束は守れなかったけれど、藤浪はじめみなさんに支えられ、励まされたことに感謝したい」と圷主将はしゃくりあげながら答えていた。

 綾部監督は「今日のピッチではできなかったグラウンドを大きく使うラグビーを作ってまた来ます」と来季に目を向けていた。