<高校ラグビー:常翔学園27-26伏見工>◇3日◇準々決勝◇花園

 伏見工(京都)が1点に泣き、87回大会以来のベスト4進出はならなかった。

 Aシードの常翔学園(大阪第1)相手に1歩も引かず、後半22分にはNO8高橋がトライ(ゴール成功)し、26-24と逆転、金星の予感が漂ったが同28分に常翔学園にPGを許し、26-27でノーサイドの笛を聞いた。

 高崎利明監督(50)は「逆転したのが早すぎたかもしれない。クロスゲームは予想通りで、伏工の展開ラグビーはできたと思う」と目をうるませながらも、選手の健闘をたたえた。

 京都市では、同じ市立工業の洛陽工との統合話が出ており「伏見工の名前をラグビーでアピールしたい」という思いは強い。「この試合で、“伏工ここにあり”は示せたと思う」と高崎監督は敗れはしたが、感動の試合に胸を張った。再三の好走と好キックを見せたFB松田力也主将(3年)は、号泣しながらも「伏工のラグビーは見せられたと思う。この悔しさは後輩に晴らしてほしい」と託した。