序盤は混戦必至だ。

 1区の区間賞候補は五十嶺綾(27=資生堂)山下郁代(25=三井住友海上)稲富友香(24=ワコール)らだが、五十嶺が区間賞を取った昨年の例を見ても、大差はつかない。

 2区はインターナショナル区間。外国人選手を持つ豊田自動織機、ユニバーサルエンターテインメント、スターツらが抜け出すか。もっとも距離が3・3キロ短く、大差はつかない。

 3区で仕切り直しとなる可能性が高い。昨年は渋井陽子(31=三井住友海上)中村友梨香(24=天満屋)藤永佳子(29=資生堂)ら日本代表選手に勝又美咲(24=第一生命)が加わりデッドヒートを展開。その集団を、13位から追い上げてきた福士加代子(28=ワコール)が抜き去っていった。3区に新たに加わるのは木崎良子(25=ダイハツ)小島一恵(23=豊田自動織機)杉原加代(27=デンソー)吉川美香(26=パナソニック)あたりか。ここで遅れないことが、4区以降の争いに大きく影響する。

 4区はチーム6番目の選手が配置されることが多く、選手層の厚いチームが強い。第一生命、三井住友海上、天満屋、豊田自動織機、ワコールらが上位に進出しているはずだ。

 そして5区が後半の勝負区間。ダイハツの中里麗美(22)第一生命の野尻あずさ(28)ユニバーサルエンターテインメントの原裕美子(28)三井住友海上の大平美樹(29)豊田自動織機の脇田茜(22)らが抜け出す力を持つ。

 そしてアンカーの6区。ここに勝負できる選手を残せる三井住友海上、豊田自動織機、天満屋は有利。第一生命やダイハツ、ユニバーサルエンターテインメントは5区までにリードを広げておきたい。