2大会ぶり6度目の全国制覇へ東福岡が、大会最多得点記録を更新する139点で圧勝発進した。136点リードで迎えた後半ロスタイム、CTB森がPGで3点を追加し、00年度大会2回戦で佐賀工が137-0で砺波を破った記録を塗り替えた。

 春の選抜大会、7人制大会に続く2大会ぶり2度目の3冠を狙う優勝候補筆頭の貫禄で、序盤から浜松工を圧倒した。高校日本代表候補を10人擁するタレント軍団。新記録となるPGを蹴った森は、最初は「スクラムかと思っていた」と言う。137点がこれまでの記録と知っていた高校日本代表候補のロック箸本主将の指示。その箸本も「みんなに言うと、いつも通りのプレーができなくなる」とノーサイドまで仲間には伝えなかった。

 20トライ、18ゴール、1PGと前評判を証明する実力を発揮し、得点記録まで更新してみせた。ゴールキック20本のうち18本を決めた森は「先輩をひとつ超えていいスタートが切れてうれしい」と声を弾ませた。【菊川光一】