第2の松島幸太朗を目指す!! 全国高校ラグビー(大阪・花園ラグビー場)は1月1日に3回戦が行われる。

 新潟工と対戦する前回大会準優勝の桐蔭学園(神奈川)は31日、神戸市内で最終調整を行い、CTB斉藤大朗(ひろあき、3年)は課題であるゴールキックの特訓に励んだ。

 30日の流通経大柏(千葉)戦では、約60メートルの独走トライを決めた。20歳以下の7人制代表にも選出された実力を発揮した一方、風の影響もありゴールキックを前半3本、後半2本も外した。

 この日の全体練習前には、ボールの感覚を確かめるように距離や角度を何度も変えて楕円(だえん)球を蹴った。斉藤は「今まで考えすぎていた。難しく考えるのではなく、もっと単純に考えて蹴ることにした」。これまで曖昧だったボールまでの歩幅を決め、全て同じ角度から蹴ることにした。「ボールにきちんとヒットして良い感じです。次からは得点チャンスの場面で、きっちりと得点しないといけない」。自身に言い聞かせるように気を引き締めた。

 斉藤は東福岡と優勝を分け合った10年度大会の試合を見て、桐蔭学園に憧れた。その時のFB松島(現サントリー)の突破力に感動したという。「今も動画でプレーを見ますが、バネが本当にすごい。僕も松島さんのようなキレキレのプレーをしたいです」。

 3回戦で対戦する新潟工はFW陣の強固なモールが伝統だ。藤原秀之監督は「タイトな試合になると思う。ボールを持たれないようにしたい」と話した。【峯岸佑樹】